2013年11月1日

東日エアトルク販売(株)がトルク機器の「校正・調整」専門サイトをスタート

2013年11月1日
東日エアトルク販売株式会社

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発電所や高圧電線鉄塔、鉄道、建築関係、車輌整備…シビアな安全性が求められるボルト、ねじを適切に締めるために。東日エアトルク販売(株)がトルク機器の「校正・調整」専門サイトをスタート。
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自動車製造、発電所、鉄道、航空機整備など、安全性・作業効率が求められる作業現場で欠かせないのがボルト、ねじ。 あまり知られていないことですが、ボルトやねじをどの程度の力で締めると最も効果的な軸力を得られるか、それぞれのアプリケーションには、適切な「締付トルク値」というものが決まっています。

正しい締付トルク値が与えられているか、計測しながら締付ける工具がトルクレンチやトルクドライバといった「トルク機器」です。単なる工具ではなく、計測工具でもあるトルク機器には、定期的な「校正※」作業が欠かせないことは、ユーザーにすらあまり知られていません。
※校正:測定工具が正しい精度を保たれているかを専門技術者が標準器でチェックすること。

東日エアトルク販売株式会社は、トルク機器の販売および校正・修理を専門に請け負う、株式会社東日製作所100%出資子会社です。

このたびホームページを全面的に改訂し、トルク機器校正の必要性を訴求し、より手軽な校正・修理サービスおよびトルク管理ソリューションを提供いたします。

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■トルク機器校正の重要性、そしてその認識の薄さについて
もし、高圧電線鉄塔のボルトが過剰なトルク値で締められていたらどうなるでしょうか?
大型トラックのタイヤを締めるボルトのトルク値が不足していたら…(実際に締付トルク不足による脱輪事故も発生しています)。

トルクレンチやトルクドライバといったトルク機器は、そうしたミスを防止するために設定した締付トルク値でボルトやねじを締めることができる工具です。
設定値に達したことを知らせる「カチン」という音は、製造・整備現場の作業者にお馴染みの響きでしょう。

ただし、使用する時間が経過していくとトルク機器はその精度を失い、計測値がズレてくる事があります。
すると規定通りのトルク値で締め付けたはずが、実際にはトルク値不足または過剰となり、事故や破損の原因ともなりえます。

そのため、トルク機器は周期的に「校正」が必要です。
正しい計測ができているかを専門の技術者が確認します。
もし計測に所定の範囲以上の誤差が生じていた場合には、「調整」もしくは「修理」を行います。
自動車における車検と同じく、定期的なチェックと整備をすることで安全性が保たれるのです。
東日製作所トルク機器の場合、手動式ツールなら10万回、もしくは1年間の使用で校正することを推奨しています。

正しい計測ができているトルク機器には「校正証明書」「トレーサビリティ体系図」が発行され、法的保証を受けることができます(書類発行は有料です)。

しかし、こうした校正を行っているのは、自動車製造や電力会社、航空機整備など一部の大手が中心であり、一般にはまだまだ普及しているとは言いがたい状況です。

例えば自動車整備工場ではトルクレンチが日常的に使われていますが、それを校正する法的義務はない上、校正の必要性があまり認識されていないために何年も調整されていないままということがあるようです。
車検は法的義務ですが、その車検のための整備は不適切なトルク機器で行われている可能性があるのです。

東日エアトルク販売では年間約10,000本のトルク機器の校正を行っていますが、その50%は調整が必要な状態です。つまり、計測値がズレています。さらに、その10%は修理の対象となっています。

東日製作所の推奨認定校正会社である当社は、トルク機器の校正・調整を長年行ってきました。
また修理を行える唯一の東日正規代理店として、全国のトルク機器が集まってきます。この豊富な実績をもとにトルク機器校正の専門サイトを立ち上げました。

■トルク機器校正の専門サイト「東日エアトルク販売株式会社 校正センター」

東日エアトルク校正センター

主要なコンテンツとして、
・トルクツールの校正・修理とは
・Q&A
を用意し、より多くの方に校正の必要性を伝えていきます。

また、古い型式の機器でも気軽に校正依頼ができるよう、ユーザーの利便性を優先した見積依頼システムを構築しました。
このサイトをきっかけに、製造・整備現場でより安全な作業が行われるようにしていくことが当社の願いです。

■トルク機器は日本の製造現場に浸透しているが、もっと活用される余地がある

最後に製造・整備現場でのトルク管理の実際をお伝えしたいと思います。
ある自動車メーカーでは、製造工場で大量のボルトを適切に、確実に締めるためにさまざまな東日トルク機器のソリューションを導入しています。

仮に、ある作業者が1台の自動車製造において10本のボルトを締めるラインにいたとします。
その10本が全て適正なトルク値で締められることはもちろんですが、流れ作業の中では1本、2本の締め忘れが発生するリスクが大いにあります。

こうした締め忘れを防ぐために、トルクレンチを端末として締付データを無線でデジタル管理し、締め忘れが生じた場合に警告するシステムが確立されています。

また、その10本をそれぞれ異なるトルク値で締める場合、コントローラーから無線で自動的にトルクレンチの設定値を変えることができるため、作業者はトルク設定を手動で変更する必要がありません。
さらに作業者ごとの締付ムラを記録(ロギング)し、トレンドグラフをリアルタイムで生成して監督者が予防策を講じることも可能です。 こうした人為的ミスを減らす手法を「ポカヨケ」「モニタリング」と呼びます。

さらに「どのレンチ」が「いつ」「どの」ボルトを締めたのかまで後々追跡することも可能となっています。

当社はこれらの「ポカヨケ」「トルクデータ管理」ソリューションに精通しています。単なる営業活動を超えて、安全で確実な作業、ひいては安全な製品やインフラを生み出す一助となりたいと考えています。

弊社製品・サービスに限らず、トルク機器という日本の製造業の根幹に浸透した工具の実際にご興味がおありでしたら、ぜひお問い合わせください。
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【本件に関するお問い合わせ先】
東日エアトルク販売株式会社
担当者:営業部・野崎
(会社情報)
https://www.torque.co.jp/
(校正センター)
https://www.torque.co.jp/kousei
(販売)
https://www.torque.co.jp/ec
tel.03-3762-2474
〒143-0015 東京都大田区大森西1-16-5
メールでのお問い合わせ
https://www.torque.co.jp/contact

代表者:取締役社長 内藤 丈己
事業内容:
・株式会社東日製作所製トルク機器の販売
・トルク機器の修理、校正

資本金:1000万円

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トルクレンチ、トルクドライバーは「計測機器」です。定期的な校正(トルク値の正確さの検査)や調整が必要です。トルク機器の値ズレによるトラブル

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電話:03-3762-2402

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